環境トピックス

「福岡ゴミ処理」国連認定…排出権取引対象に

福岡市と福岡大学は26日、両者が開発した地球温暖化ガスを削減するごみ埋め立て技術が、国連気候変動枠組条約機構(本部・スイス)に、先進国間で取引可能な温室効果ガスの排出削減証明(カーボンクレジット)の手法として認定されたと発表した。
 この技術を導入した場合に削減可能な温室効果ガスが各国間の排出権取引対象になる。
市などによると、ゴミの埋立地の底に配水管(直径約60センチ)を埋設することで、土中のバクテリアによるゴミの分解を促進させ、メタンガスなどの排出を抑える仕組み。1970年代に開発された技術で、国内の内陸部にある最終処分場の約9割で採用され、「福岡方式」と呼ばれているという。
特に生ゴミをそのまま埋め立てる途上国では、メタンガス抑制の効果が期待されており、既に中国やベトナムなどアジアを中心に13カ国で導入されている。30ヘクタールの処分場で1日1200トンの生ゴミを処分した場合、年間3000トン近くの温室効果ガスが削減できるという。

2011.7月26日 読売新聞

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