環境トピックス

中国・福建省で魚大量死 工業廃水が原因?住民ら抗議

香港紙明報などは4日、中国福建省寧徳市のビン江流域(ビンは門がまえに虫)でこのほど、大量の魚が死んで川面を埋め、周囲の養魚場にも大きな被害が出ていると伝えた。工業廃水による汚染を疑う千人規模の住民が抗議のために道路をふさぎ、警察と衝突したとの情報もある。
 被害が出たのは養魚場が集まる同市古田県一帯で、数日前からビン江や養魚場の魚が相次いで死んでいるのが見つかったという。明報は死んだ魚の数を約900万匹としている。地元漁業当局は何らかの理由による酸欠が原因としたが、住民は納得せず、製薬工場や製紙工場などからの工場廃水による汚染を疑っているという。
香港の人権団体、中国人権民主化運動情報センターは、現地で3日、廃水汚染を疑う数千人の漁民らが国道をふさいで抗議し警察隊と衝突、けが人が出たと伝えた。

2011.9月4日 朝日新聞

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