環境トピックス

中国の大規模な大気汚染が深刻化

2013年1月11日ごろから中国における大気汚染が深刻化している。東部および中部の各地では濃霧の影響も相まって、汚染物質が滞留。特に北京市では微小粒子状物質の「PM2.5」(直径が2.5μm以下の超微粒子)の濃度が、一時、基準値の10倍以上の高濃度を観測し、13日に北京市当局が住民に対して外出を控えるよう警報を出す事態となった。
濃霧は一定の条件下で現れる自然現象のひとつとされているが、自動車や工業地域からの汚染物の排出量の増加が根本的な原因であるという見方が濃厚だ。「PM2.5」はぜんそくや肺炎の原因となるおそれがあり、非常に微細なため、マスクでも防ぐことが難しいと言われる。
現在、中国の環境保護部門は効果的な汚染防止の策を持っておらず、汚染企業に対する法的措置の強化やさらなる厳罰化が大きな課題として突きつけられそうだ。

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