温暖化ガス中期目標

投稿日時 2009/06/04 | カテゴリ: 温暖化・エネルギー

― 「7%減」案軸に詰め ―

政府は2020年を目安とする温暖化ガス排出削減の中期目標について、これまでに示した六つの選択肢のうち「1990年度比7%減」の案を軸に絞り込みの検討に入る。国際交渉で存在感を確保するため一定の排出削減は欠かせないとみているほか、目標達成の現実可能性も見込めると判断した。今後の交渉では排出削減の基準年を京都議定書の90年から、05年など複数の年との比較に変更することも求める方針。これらを含めた目標を6月半ばまでに麻生太郎首相が発表する。

政府は4月に中期目標の設定に向けて、六つの選択肢を公表した。6案は90年比4%増から25%減まで開きがある。05年比では4%減から30%減に相当する。中期目標は13年以降の温暖化対策を決める国際枠組み(ポスト京都議定書)交渉で提示。それをもとに各国との交渉を進めることになる。

政府は24日、首相直轄の地球温暖化問題に関する懇談会を開き、麻生首相が自ら有識者の意見を聞いた。無作為抽出の対面方式の世論調査(有効回答1222人)の結果も公表。最も指示が大きかったのは「7%減」で45.4%を占めた。今回の調査結果なども背景に、政府内では「『7%減』案が落としどころ」(政府筋)との声が勢いを増している。ただ基準年の見直しなどをめぐって調整を続ける構えで、7%減がそのまま目標になるかは不透明な要素もある。

(H21.5.28 日経)





産業廃棄物の処理、収集運搬、リサイクル事業のことなら株式会社日本資材にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://www.j-shizai.jp

このニュース記事が掲載されているURL:
http://www.j-shizai.jp/topics/index.php?page=article&storyid=738