環境トピックス

環境40事業で中国支援

― 省エネ・水処理など ―


日本と中国の官民が環境分野の約40の事業で協力する。日本の企業などが省エネや水処理、リサイクルなど幅広い分野で中国を支援する内容で、日本からは出光興産や住友信託銀行、日揮などが参加。経済産業省によると、事業の合計は150億円程度になる見通し。中国での二酸化炭素(CO2)の排出削減を支援するとともに、日本企業は協力事業を足がかりに、中国での商機拡大につなげたい考えだ。

8日に北京で開く日中省エネギー・環境総合フォーラムで、関係する政府機関や企業・団体が事業を進めることで合意する。同フォーラムには、日本から直嶋正行経済産業相、中国からは李克強副首相が出席する予定。

約40の事業では、省エネ協力が多い。出光興産と住友信託銀行は中国の鉄道製造工場の石炭ボイラーの燃焼効率の改善を支援。石炭エネルギーセンターなどは中国の電力業界に協力し、石炭火力発電所の省エネを後押しする。

ほかにも、日揮と丸紅が手掛ける昆明市の池の水質を浄化するなどの水処理事業や、住友商事やDOWAエコシステムが天津市で実施する廃家電のリサイクル事業もある。小水力発電の導入推進といった自然エネルギー分野での協力も拡大する。

(H21.11.8 日経)

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